胃がんの早期発見のために

胃がんとは

胃は、食道からつながり、食べたものを消化して十二指腸や小腸へと送る臓器です。
胃がんは、胃の壁の内側をおおう粘膜にできるがんで、進行するに従って胃の壁を内側から外側へとすすんでいき、さらに進行すると胃の壁を破って周囲のリンパ節や臓器へも広がっていきます。

日本人がかかるがんとしては、胃がんは男女合計で2位、特に男性は1位(※1)と多い一方で、ステージ(進行度)Ⅰ、Ⅱの早期発見・早期治療すれば約7〜9割が治り(※2)、早期発見が有効ながんのひとつといえます。

胃がんとは
部位別がん罹患数(2014年) ※1
1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 前立腺 肝臓
女性 乳房 大腸 子宮
男女計 大腸 乳房 前立腺
部位別がん死亡数(2017年) ※1
1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 肝臓 膵臓
女性 大腸 膵臓 乳房
男女計 大腸 膵臓 肝臓
胃がんの進行度別5年相対生存率(%) ※2
Ⅰ期
(ステージⅠ)
Ⅱ期
(ステージⅡ)
Ⅲ期
(ステージⅢ)
Ⅳ期
(ステージⅣ)
胃がん 94.7 67.6 45.7 8.9

※1. 国立がん研究センターがん情報サービス 最新がん統計より
※2. 国立がん研究センターがん情報サービス がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計(2010〜11年)

胃がんを早期発見するには

胃がんは早期段階では自覚症状はほとんどなく、早期がんの多くはがん検診によって見つかっています。厚生労働省は、50歳以上を対象に、胃がん検診として「胃部X線検査(バリウム検査)」、もしくは「胃内視鏡検査(胃カメラ)」を2年に1回受けることを推奨してします。もちろんこれは自覚症状がない場合ですので、気になる症状があるときは早めに医療機関を受診しましょう。

胃がん検診の指針(厚生労働省)
対象者 50歳以上
受信間隔 2年に一度
検査項目 問診/胃部X線検査、または胃内視鏡検査
【胃がん検診】
①胃部X線検査

自治体などが行う胃がんの検診として多く行われてきたのが胃部X線検査(バリウム検査)です。造影剤として飲んだバリウムを胃の中に薄く広げて、胃の形や表面の凹凸をレントゲンで撮影します。

胃部X線検査
②胃内視鏡検査(胃カメラ)

ファイバースコープ(カメラ)を口、または鼻から直接を挿入して、モニターや画像で医師が直接見て病気を見つけます。
白黒の影絵のような画像で判断する胃部X線検査と違って、カラーの鮮明な映像で胃の内部を見ることができる胃カメラは、色の変化やわずかな粘膜のふくらみや凹み、模様のちがいを認識できます。特に早期の胃がんでは、病変部のちょっとした凹凸や色の違いでしか認識できないことが多いため、こうした発見は内視鏡の方が断然優れています。

胃内視鏡検査(胃カメラ)

従来は胃がん検診として、胃部X線検査(バリウム検査)を中心に行われてきましたが、胃内視鏡検査(胃カメラ)も胃がんでの死亡率を下げる効果を示す科学的な根拠も明らかになってきたことから、胃がん検診ガイドライン(※3)で推奨されています。

また、胃内視鏡検査が胃X線検査に比べて明らかに優れているところは、のどの奥や食道のがんも見つけやすいということです。胃X線検査ではバリウムが食道を通過してしまうため、撮影が困難です。胃内視鏡検査では、口や鼻から挿入したカメラが胃まで到達する過程で、のどの奥や食道などもしっかり確認することができます。放射線被爆がないことも胃内視鏡検査のメリットです。

※3:国立がん研究センター「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年版」

胃がんは衛生環境の改善や、塩分を抑えた食生活が広がってきたことで、日本では減少傾向にありますが、まだまだかかる人が多いがんです。早期発見すれば治るがんですので、みすみす放置することのないように、定期的に検診を受けることが大切です。

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