大腸がんの早期発見のために

大腸がんは罹患数、死亡数ともトップクラス

大腸は、小腸に続き、右の下腹部からはじまってお腹を時計回りにぐるりとまわって、肛門につながる臓器です。食べ物の水分を吸収する働きをしており、長さは約1.5〜2mあります。盲腸(もうちょう)、上行結腸(じょうこうけっちょう)、横行結腸(おうこうけっちょう)、下行結腸(かこうけっちょう)、S字結腸、直腸(ちょくちょう)からなっています。

大腸がんは、筒状の大腸の内側の粘膜にできるがんで、ポリープができてそれが悪性化してがんになるものと、大腸の粘膜に直接できるものがあります。
赤身肉や脂肪を多く摂取するといった食生活の欧米化などが原因で、近年日本人に増えており、最新のデータ(※1)では、日本人がかかるがんの1位、死亡数では2位となっています。特に女性は死亡数で1位と注意が必要です。

一方で、診断時のステージ(進行度)がⅠ、Ⅱと早期であれば90%の人が治る(※2)がんであり、もしなったとしても治るためには、早期発見がとても効果的ながんといえます。

大腸がんは罹患数、死亡数ともトップクラス
部位別がん罹患数(2014年) ※1
1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 前立腺 肝臓
女性 乳房 大腸 子宮
男女計 大腸 乳房 前立腺
部位別がん死亡数(2017年) ※1
1位 2位 3位 4位 5位
男性 大腸 肝臓 膵臓
女性 大腸 膵臓 乳房
男女計 大腸 膵臓 肝臓
大腸がんの進行度別5年相対生存率(%) ※2
Ⅰ期
(ステージⅠ)
Ⅱ期
(ステージⅡ)
Ⅲ期
(ステージⅢ)
Ⅳ期
(ステージⅣ)
大腸がん 95.1 88.5 76.6 18.5

※1. 国立がん研究センターがん情報サービス 最新がん統計より
※2. 国立がん研究センターがん情報サービス がん診療連携拠点病院等院内がん登録生存率集計(2010〜11年)

大腸がんを早期発見するには

大腸がんの主な自覚症状としては、腹痛や便に血がまじる、貧血、体重減少といったことですが、初期では自覚症状がないことも多く、わかりやすい自覚症状が出たときには、がんは進行してしまっていることが少なくありません。そのため、がん検診を定期的に受けることが大切で、厚生労働省は40歳以上の方に年1回の検診を推奨しています。

大腸がん検診の指針(厚生労働省)
対象者 40歳以上
受信間隔 1年に一度
検査項目 問診/便潜血検査
【大腸がん検診】
①便潜血検査

大腸がんやポリープなどによる出血が便に混じっていないかを調べる検査です。
対象年齢となった方には、市町村が一部費用を負担して案内しており、企業が行う健康診断などでも行われています。
1週間の間に2日分の便を採取して検査します。便潜血検査は、目には見えない微量な出血も検知します。

便潜血検査
②大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

ファイバースコープを肛門から挿入して、直接大腸の中をカメラで見て行う検査です。便潜血検査で「要精密検査」の結果が出たときに、さらに正確な診断をするためにも行われます。
便潜血検査は有効な検査方法ですが、出血しないポリープや早期がんもあるので、それまでに大腸内視鏡検査を受けたことがない方は、大腸がんが増加してくる40、50代に一度受けることもおすすめです。

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)

2回目以降、大腸内視鏡検査を行う間隔は、検査の結果見つかった病気によります。日本消化器内視鏡学会のホームページでは、「大腸ポリープが見つかった場合、ポリープを切除してから、概ね3年後に大腸内視鏡検査を受けて頂くことをお勧めいたします。しかし、20mm以上のポリープであった場合、ポリープが10個以上あった場合、ポリープの中にがんを認めた場合等は、さらに短い間隔での大腸内視鏡検査が必要となります」(※3)とされています。

※3:日本消化器内視鏡学会 消化器内視Q&A https://www.jges.net/citizen/faq/large-intestine_08

大腸がんは男性、女性とも非常に多くの方がかかり、その割合も増えていますが、早期発見すれば怖いがんではありません。せっかく早く見つかれば治るがんをみすみす放置することのないように、2つのがん検診を有効に利用しましょう。

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